もう2年余りの実験でいい成績が上がっており、県内だけでなく全国で一番汚れているという手賀沼という沼でもこの方式が取られています。高知市にも江の口川という水源が家庭排水しかない汚れた川がありますので、この方式が活用できればと思っています。
◆大和田………まさに、自然の力を借りて自然を取り戻すということですね。
◆橋 本………やはり自然の力を使うということは、後に環境への負荷を与えないポイントだろうと思います。ただ単に見た目をきれいにするのならミョウバンなどで化学的にちりを沈殿させればいいのですが、本当の意味で水質がきれいとは言えませんよね。長い時間をかけて根本的な水質の浄化をするには自然循環というのが一番のポイントでしょう。
◆大和田………日本は昔から緑が豊富で水も川もきれいだったところですから、四万十川も高知だけでなく世界の宝と言っていいと思うのでぜひとも美しい四万十川を守っていただきたいと思います。
◆橋 本………全国を回られて、ここの自然環境がすごいというところはありますか。
◆大和田………すごいというより、このままでいいのかと思うことはよくありますね。海が大好きですので潜ったりもするんですが、太平洋なんかは一見きれいに見えますよね。ある時マグロ船に乗っている方に会って、船で太平洋を渡っている時はどうですかとお聞きしたら、だんだんと汚れてきてるという。あんなに広いのにどうしてわかるのかと聞くと、すごいゴミらしいです。海流があるんでしょうが、太平洋のど真ん中でペットボトルだとか空缶だとかが流れて来るので、実感として10年20年前より海は汚れてきてると。ショックだったんですが、何気なく捨てたペットボトルが海に流れていくんですよね。
◆橋 本………四万十に近い大方町では鯨が寄り付いてホエールウォッチングが盛んですが、ここで毎年漂流物展というのをやっています。黒潮が近づくところですので、いろいろなものが流れてくる。その漂流物を展示する展覧会なんですが、どこの国かわからない言葉の書かれたビンなんかもあって、それだけゴミやいろんなものが世界中を回ってるんだということがわかります。でも太平洋の真ん中でそんな目立つゴミがあるというと、相当なことですね。
バスのエンジンの自動停止とかリモコンの電力のこととか、企業での努力もされてはいるでしょうが…
それとともに使う側がそれを意識しないとなかなか変わらない。
◆大和田………あまりにも便利すぎるなかで、いらない便利、我慢できる便利さって、探すといっぱいあるような気がしますね。テレビのチャンネルだってちょっと立って行けばいいし、自動ドアなんかも前を通っただけで無駄に開いてしまったり。そういうのをあげていっても面白いかも。
◆橋 本………無用な便利さね。そういえばエレベーターなんかも何基があるところで押すと必ずどれが来るか鳴って知らせます。そして一度鳴ると、他のが来ていても通過してしまうような、日本人のサービス精神が旺盛なせいか、サービスを増やしていこうとする余り、無駄に使われているということはありますよね。みんなが無駄だと思う便利さをあげてみるのもローカルアジェンダに通じますね。
◆大和田………私も番組の中で環境問題への意識が高まってきていると思うんです。地球規模で酸性雨だオゾン層だといわれても、小市民にできることは少ないかもしれないけれど、実は文明の中で生活していることに自体が少なからず直接環境に影響を与えているんだという恐ろしさは意識しないといけない。