◆橋 本………身近な物で捨てられて困る物ってありますよね。紙おむつなんかも処理が難しいものの一つです。携帯用のカイロなんかもそのまま捨てられない。便利なんですが、その裏には問題があるという意識が必要。
◆大和田………便利さに慣れてしまって、影響まで考えなくなっている。
◆橋 本………身近なことでできることもいっぱいあるはずですが、見えにくくなっているんですね。今回の「ローカルアジェンダ21高知」では、1992年にブラジルのリオデジャネイロで開かれた地球サミットで大きなテーマになった地球環境の保全を、国のレベルだけでなく、地域住民が地球環境のためにできる行動計画を作ろうというものなんです。
これまでのように地域の環境を守るだけでなく、地球のためにそれぞれの地域で何ができるかという項目をまとめたのがこの「ローカルアジェンダ21高知」なのです。炭酸ガスなどによる地球温暖化もそうですし、熱帯雨林の減少と地球の砂漠化の問題、発展途上国での公害の問題、酸性雨などそれぞれの課題について、地方に住んでいる人も含めて何ができるでしょうというのを洗いざらい出したローカルアジェンダです。
先ほどのアイドリングのことにしても、身近な環境というだけはなくて、チリも積もれば山となるで、だんだん地球全体の環境にも影響を与えていく、そんなことをひとつひとつ意識していこうとしています。ただそれが本当にできるかどうかは大きな課題で、便利さに慣れてしまうとそういう意識も薄れてしまう。
◆大和田………ところで今の四万十川の様子はどうですか。
◆橋 本………また、知事はなぜ四万十川の事ばかり言うのかと怒られますが(笑)、四万十川は日本最後の清流というキャッチフレーズで全国のブランドになりましたので、ある意味ではいろんなモデル事業がしやすいし、国の援助を受けるにも受けが良いという意味で、まず四万十でいろんなモデル事業をやってみて、うまくいったら他の都市河川も含めて県内のいろんな川でノウハウを生かして行くという気持ちで仕事をしています。
平成7年の4月に四万十川対策室という課をつくりました。そこの職員が一年かけて、「清流四万十川総合ブラン21」という、21世紀に四万十川を残していくための計画をつくりました。そのなかで、従来行政に微妙な問題がいろいろあって前向きに取り組もうとしなかった川での砂利採集のことやダムのことなどにも、積極的に取り組もうとしています。
規制的な面だけではなくて、もっと前向きに自然にやさしい方法で川をきれいにしていくやり方はないかということで、ここ数年、四万十川方式という水質浄化方法が注目されています。東大の土壌やバクテリア専門の先生が発案されたもので、県内企業ともタイアップしていますが、どこの地域にもある枯れ葉や土や小石など自然が持っている浄化作用を使って川の水をきれいにしていこうというものです。
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