阪神・淡路大震災から1年余りを経た平成8年3月17日、WHO(World Health Organization世界保健機関)本部直轄の研究機関として「世界保健機関健康開発総合研究センター」(WHO Centre for Health Development 以下「WHO神戸センター」という。)が神戸に開設された。
WHOは1948年に設立された保健衛生分野を担当する国連専門機関の一つであり、加盟国数190を数える最大規模の国連機関である。WHOではこれまで、主として医学や公衆衛生学の観点から疾病対策を中心とした活動を行って来ており、天然痘の撲滅やポリオ根絶計画の推進などに大きな成果を上げ、「Health for All」(全ての人に健康を)のスローガンの下、世界の全ての人々の健康水準を高めるための活動を行っている。