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?福祉のまちづくりの普及・啓発
高齢者や障害者等に対する理解と配慮の行き届いた福祉のまちづくりを推進するためには、施設の整備を進めていくと同時に、広く人びとの理解と協力を得ていくことが必要である。
このため、高齢者、障害者などにやさしいまちがすべての人にやさしいまちであるとの考えが広く行きわたるよう、福祉教育や学習機会の充実など、福祉のまちづくりの普及・啓発を進めていくとともに、これからの総合的な取組みの方向性について具体的に明らかにするため、推進計画を策定する(平成9年7月策定予定)。
 
?施設の整備とサービスの向上
都・区市町村・民間事業者、都民が連携、協働し、東京都福祉のまちづくり条例に基づき、公共的建築物、道路、公園、公共交通機関等の施設の整備を進めるとともに、サービスの向上を図っていく。
(建築物のバリアフリー化)
既存の都立施設については、整備基準への適合状況の調査を進めるとともに、その結果の集計、分析に基づき、計画的な改善を進めていく。
また、民間建築物で、今後、新設・改修を行うものについては、着工前に、対象施設ごとに定められた整備基準への適合状況の届出に基づく指導等により、整備が進んでいくことが見込まれる。既存の建築物については、適合性の調査及び技術的指導や情報提供等により改善を促進していく。
(公共交通機関の整備)
公共交通機関においては、駅舎を利用しやすいようにエレベーターやエスカレーターの設置を促進していく。また、これまで普及を図ってきたリフト付超低床バスのほか、ノンステップバスのモデル導入の結果などを踏まえ、誰もが乗り降りしやすいバスの導入を進めていく。
(道路・公園の整備)
道路においては、高齢者や障害者の利用が多く見込まれる福祉施設や病院、鉄道駅周辺などを重点的に、車椅子やベビーカー等の通行の支障となる歩道と車道の段差を改良するとともに、視覚障害者誘導用ブロックや信号機の設置などにより、安全、快適に歩ける道路として整備していく。
公園については、公園の出入り口や園路等における段差の解消、車椅子を使

 

 

 

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