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iii シルバー人材センター事業の拡充
地域における高齢者の就業機会を拡大するため、福祉サービス、リサイクル事業等の新たな活動分野を開拓していくとともにそれに対応した会員向け技能講習会の実施等に取り組んでいく。
 
?生涯学習やスポーツ・レクリエーションの振興
それぞれのライフステージに応じて、いつでも、どこでも、生涯学習やスポーツ・レクリエーション活動に取り組めるよう、拠点の整備や、情報の提供を得られるしくみをととのえていく。
 
5 福祉のまちづくりの推進
(1)現状と問題点
福祉のまちづくりの観点から東京のまちを見ると、高齢者や障害者を含め誰もが住みやすく自立して活動できるようにはなっていない。公共的建築物では出入口と歩道との段差のために、車椅子の利用が困難と考えられる事例が多く見られる。また、駅舎の改修などを契機としてエレベーターやエスカレーターが設置されてきたが、エスカレーターは上りのときだけでなく、下りの際にも利用できることが望まれる。これからは、施設への入りやすさ、利用しやすさを確保していくことが課題である。
施設面だけでなく、人びとの行動面においても、視覚障害者誘導用ブロックの上に荷物や自転車を置いたり、シルバーシートの前に高齢者が立っている事例が見られるなど、福祉のまちづくりへの理解が十分に進んだとはいえない状況にある。
一方、福祉のまちづくりにおける施設整備は、原則としてその施設の利用者に対する良質なサービス提供の一環であり、福祉のまちづくりを進めるための財政的な面からの誘導・奨励は、公共的性格が強く、先駆的な整備や波及効果が見込める整備などを対象とすることが必要である。事業者及び利用者全体の負担と国・地方自治体の助成といった費用負担のあり方については、今後さらに検討していく必要がある。
 
(2)施策の方向
都は、高齢者や障害者を含むすべての人が自由に移動し、社会活動に参加す

 

 

 

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