術後患者を対象にした全身清拭指導案
<7グループ>
○小郡第一総合病院 原田万里子
防府温泉病院 田中まゆみ
国療山陽荘病院 中田須美枝
下関厚生病院 橋本夕美
山口赤十字病院 久重和子
山口県立中央病院 山角洋子
はじめに
看護学生は、知識・基礎的な技術・態度を講義や演習によって学んでいる臨床実習の目的は実現の対象を理解し、看護の実践を行うことで、それら個々のものをひとつに統合していくことにある。
E. Wiedenbachは“臨床教育とは、その時々に直面している臨床場面の中で、学生が確実に、効果的にそして有能にその役割を果たせるように、学生の潜在的な能力を開発すべく援助する技術である”と述べている。
臨床指導者は、臨床教育の重要性や実習目的の意義を良く理解し、学生が主体的に実習に望むことができるよう援助しなければならない。
私たちのグループでは、指導者がどのようにかかわっていけばその能力を引き出し、効果的な臨床実習となるかを検討した。事例は手術後2日目の女性。レギュラーコースの3年生がこの対象に対し、安全安楽に全身清拭を行うにはどのような指導が必要となるのか、指導案を作成したので報告する。
I 看護学生のレディネス
レギュラーコース3年生 実習時期…9月
実習期間…4週間 4日/週(月〜木)
(設定)患者を術前より受け持っている。
学科目終了状況…基礎科目:終了
専門科目:精神保健、老人臨床看護の一部を除き看護学校終了
実習進度…基礎看護実習(臨床実習I)は終了
現在5回目のケーススタディ実習中(臨床実習II最終段階)ただし、術後患者の清拭は初めてである。
II 患者設定
45才 女性(身長:156cm体重152?s)
病名 子宮筋腫
性格 神経質
家族構成 夫(40才)息子(8才)との3人暮し、主婦 入院から現在までの状態:生理痛の増強、経血量の増加にて受診、子宮筋腫と診断、入院となる。
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