看護の必要性を考え判断・行動できる学生を育てる実習指導案
- 生活行動制限のある患者の清潔援助を通して -
<5グループ>
○周東総合病院 堀江 小弓
下関市立中央病院 河田 うしを
宇部記念病院 河野 美千代
徳山医師会病院 住田 敏江
山口県立中央病院 内海和枝
大島病院 吉川 貴美子
I はじめに
臨床実習は、学生が既に学んだ知識・技術・態度の統合をはかり、患者への看護援助を実践する場である。その中において学生は、患者の個別性に応じた看護ケアの実際を学ぶ。指導者は、学生の学習過程に意図的にかかわり、基礎的能力を引き出し、問題解決の為の分析・判断・応用能力を強化し、行動力を育てていく。
今回、私達は看護過程の展開の中で、清拭という援助行為を通して看護の必要性を主体的に考え、判断、行動できる学生を育てる為の指導案を作成した。
II 討議内容
1. 指導案作成の基礎的知識と指導方針の共有
1)青年期の学生の理解
2)教材観、学生観、指導観(資料1)
3)清潔の概念、目的、方法(資料2)
2. 成人看護実習の指導案
1)目的、目標(資料3)
2)肝硬変患者看護の実習指導案(資料4)
3)壮年期肝硬変患者の看護過程の展開(資料5)
4)場面設定をして全身清拭の実習指導案作成
III 学生設定
・3年課程の3年生後期の成人・老人看護実習
・21才女性
・基礎看護技術は一通り経験し、必要時援助を受けながら行える
・慢性疾患の一般的経過をとった患者を受け持った経験はある
・性格は素直で協調性はあるが積極性にややかける。
IV 患者設定
・病名:アルコール性肝硬変
・年齢、性別:55才男性
・職業:元配管工現在、失業中で失業保険で生計をたてている
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