セルフケア不足の喘息患者を受け持った
学生の『全身清拭』の指導案
<4グループ>
○済生会下関総合病院 林雅代
字部興産中央病院 鈴川京子
特養老人ホーム岸津苑 竹田由美子
下関市立中央病院 三藤照予
三田尻病院 宮本淳子
済生会山口総合病院 森春美
小野田心和園 飯田昌之
I はじめに
今年度の演習課題として与えられたテーマは「清潔への援助(全身清拭)の指導案作成」である。
「清潔援助はナースの責任において主体的に行われる援助活動であるから、ナースの清潔に対する考え方・知識・技術・観察力・判断力が、患者の安全・安楽・健康回復に大きく影響する。」と、鎌田11)は述べている。
この事から私たちは、学生が個別的で科学的根拠に基づいた全身清拭が実施できるような指導案が必要であると考えた。
そこで、老年期でセルフケア不足の喘息患者の「全身清拭の指導案」を作成したのでその経過と内容を報告する。
II 討議の経過
1. テーマの決定
2. 患者の設定
3. 学生の設定
4. 「清潔」の概念の統一
(1)皮膚を清潔にし、皮膚からの感染を予防し、皮膚本来の不感蒸泄、体温調節などの機能を正常に保つ。
(2)温熱および皮膚をふきこする刺激により、血行を促進し、代謝を促進し、筋肉の疲労をとる。
(3)筋の緊張を緩和し、筋の運動性を高め、拘縮した関節の可動領域を広げる
(4)清拭を通して身体の観察を行う。
(5)温熱的刺激による鎮痛、鎮静、排泄の促進などの効果がある
(6)気分をさわやかにし、病人に人間らしさを回復させ生きていく意欲を与える
(7)コミュニケーションの手段として、またスキンシップと相まって、患者からの信頼の獲得や、コミュニケーションの拡大をはかることができる
5. 学生が今の患者の状態を把握し、個別的な清潔の援助の方法を選択・応用できる能力を養うことができるように、指導案を作成した。
III 討議の内容
1. 患者の設定
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