
120−D16−23−LIM2Rを使用した。また、変位は、昭和測器社製のTCL−30Mにより計測した。水圧は、装置に取り付けられている昭和測器社製のHSV−10(容量10?f/c?)により計測した。
図3−3にひずみの計測位置を示す。また、変位は同図のパネル中央部で計測した。
水圧、ひずみ及び変位は、それぞれのピックアップの出力を共和電業社製の直流式増幅器CDV−230Bで増幅し、共和電業社製のひずみ計測装置(UCAM-100A)で記録した。計測系統を図3−5に示す。
なお、以下の図表の説明あるいは解析などにおいて使用するために、試験体の座標系を図3−3に示すように、リブ材の長手方向を、板材の幅方向を、リブ材の高さ方向とする。
3.4 試験結果と考案
3.4.1 荷重−撓み曲線
各試験体中央での変位と水圧との関係を図3−6に示す。パイセクション材のパネル部の板厚がプレリブ材及び溶接組立材のパネルの部の板厚と比べて約11%大きいこと、また、パイセクション材のリブ近傍にテーパーがついていることから、パネル断面が一様なプレリブ材(Δ)及び溶接組立材(×)の変位は、水圧が低い範囲(0.3MPa以下)でパイセクション材(◆、■)に比べて断面剛性が小さい分だけ撓みが大きくなった。また、今回の試験範囲では、パイセクション材及び溶接組立材の変位は、水圧に対してほぼ比例関係にあるのに対して、プレリブ材は水圧の増加と共に、撓みの増加が小さくなる傾向を示した。これは、プレリブ材の板材に強度の高いA5083P−H32材を使用したためと考えられる。
3.4.2 荷重−ひずみ曲線
水圧とひずみの関係を図3−7(a)及び(b)に示す。
(a)図に試験体中央のY方向(幅方向)のひずみ(図3−3のひずみゲージ番号?)と水圧の関係を示す。各試験体のひずみは、全体的に見ると撓みとほぼ同様の傾向を示した。しかし、負荷水圧が低い範囲では各試験体間のひずみの差は、各試験体におけるの撓みの差ほど大きくはなかった。また、溶接組立材では、水漏れにより試験を中断したために、試験中断直前から水圧の上昇に対してひずみの増加の割合は減少した。
(b)図に各試験体の防撓材付け根部でのY方向のひずみ(図3−3のひずみゲージ番号?)と水圧の関係を示す。
負荷水圧が低い範囲では、プレリブ材のひずみは、パイセクション材のそれの約2倍を示した。水圧とひずみは、パイセクション材では約0.5MPaまで、プレリブ材では0.6MPa近傍まで、及び溶接組立材では約0.4MPaまでほぼ比例関係にある。
溶接組立材では水圧がO.4MPaを越えると水圧の増加に比較してひずみの増加は小さかった。
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