
各図中のE1及びE2は、引張試験片の表及び裏に貼ったゲージを意味する。
図2−3は、パイセクション材(KOK−08,KOK−11,KOK−12)の引張試験結果である。
図2−4は、プレリブ材でA.1,A−2はロール方向、B−1,B−2はそれと直角方向に取った板材の引張試験結果である。
図2−5は、溶接組立材の板材の引張試験結果である。
3. 水圧負荷試験
3.1 試験体
供試体は、パイセクション材(Pl−04)、スカイアルミニウム社製プレリブ材及び溶接組立材の3種類である。図3−1に示すように防接板の周辺を板厚15mmの外枠で補強し、約800mm×800mm正方形板に加工した。パネル部の板厚(規格値)は6?である(パイセクション材にのみ、リブ近傍にはテーパーがついている)。プレリブ材及び溶接組立板は、パイセクション材より切り出したリブ材を板材に溶接した。供試体の諸寸法を同図中に示す。各試験体の全体及び溶接部の仕上がり状況を写真3−1〜3−3に示す。
3.2 試験方法及ぴ試験条件
3.2.1 試験装置
水圧負荷試験に用いた試験装置を図3−2に示す。本装置は、油圧ジャッキにより低圧シリンダを押して水−油交換タンクを介して水に圧力を与えて、これを試験盤に取り付けた試験体に直接水圧を負荷する装置である。
試験装置の最大圧力は0.98MPa、ストロークは140mmである。試験体を負荷部に載せ、写真3−4に示すように各辺5箇所を万カで押さえて試験装置に設置した。
図3−4に試験体を装置に取り付けた時の受圧部の詳細を示す。
3.2.2 試験方法
水圧試験に使用した試験体は、パイセクション材については2体、他は1体ずつ行った。それぞれの試験体への水圧による負荷は0.05MPa刻みとし、1.0MPaまで段階的に負荷した。ただし、溶接組立材による試験体では、0.7MPaで溶接部に亀裂が生じたため、それ以上の負荷を中止した。
また、パイセクション材については、0.5MPaあるいは0.7MPaまで負荷した後に除荷し、さらに1.0MPaまで再負荷し、ひずみのヒステリシスについて記録から観察した。
3.3 計測項日と計測装置
水圧負荷試験での計測項目は、ひずみ、変位及び水圧である。
ひずみは、共和電業社製の一触及び二軸のひずみゲージKFG−2−120−C1−23−LIM2R及びKFG−2−
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