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竹本博安 運輸省船船技術研究所
宮本武 運輸省船舶技術研究所
田中義照 運輸省船舶技術研究所
佐久間正明 運輸省船舶技術研究所
安藤孝弘 運輸省船舶技術研究所
(事務局)
小郷一郎 財団法人日本船舶標準協会
長谷川幸生 財団法人日本船舶標準協会

 

1.2 担当所 軽金属押出開発株式会社

 

2. 供試材料の諸特性

2.1 供試材の形状及び寸法
使用した材料の断面形状及び寸法を図2−1に示す。押出形材(パイセクションPI−04,A5083S−H112)は板材及びリブ材を一体として押し出したものである。パイセクションは、リブ材の両側に幅40、高さ5のテーパーがついているため断面積はやや大きくなっている。プレリブ材及び溶接組立板のリブは、図2−2に示すパイセクションから切り出したリブ材を溶接した。
2.2 供試材の溶接条件
各試験体の製作にあたらての溶接条件について述べる。
(1)プレリブ
ブレリブ材の試験体は、A5083P−H32の板材にパイセクションから切り出したリブ材(A5083S−H112)を自動溶接した。隅肉溶接のビードが均一で滑らかである。
(2)溶接組立板
溶接組立板は、プレリブ材と同様に、パイセクションから切り出したリブ材(A5083S−H112)をA5083P−0の板に半自動溶接した。溶接ビードはやや不均一で脚長にばらつきがある。
(3)外枠への取りつけ
パイセクション、プレリブ、溶接組立板の各試験体は、水圧試験装置へ取りつけるために周辺に外枠を溶接にて取り付けた。外枠の材料は、板厚15mmのA5052P−H112である。
リブ材を板材へ取り付ける時の溶接条件及びリブ付きの試験板を外枠へ取り付ける時の溶接条件をパネルの板厚及び板材とリブ材の溶接部の隅肉脚長と共に表2−1に示す。

 

2.3 供試材の化学組成及び機械的性質
パイセクション材、プレリブ材、溶接組立板及び外枠に使用した材料の化学組成を表2−2に示す。それぞれの材料から引張試験片を製作し、引張試験を行った。その結果を図2−3〜図2−5に示す。また、使用材料の機械的性質を表2−3にまとめて示す。

 

 

 

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