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3. 試験方法

「ISO/CD13592 Small craft-Backfire flame control for Petrol engines(小型船舶-ガソリンェンンのバックファイヤーフレーム制御)」における爆発試験項目に従い、試験を実施した。試験装置(本田技研工業で製作したテストスタンドも含む)及び試験方法を評価することを目的とし、次に示す順序で試験を実施した。
1)装置のセットアップ及び予備試験
2)アッパーチャンバーのカバーと爆発圧力の関係の確認
3)爆発を起こしやすいガス濃度の確認
4)既存の船外機用フレームアレスターでのバックファイヤーフラッシュバック試験
5)フレームアレスターを使用しない場合のバックファイヤーフラッシュバック試験(強制引火試験)

 

4. 試験結果

1)パージ時間の決定(予備試験)
試験装置を組立て供試品を取り付け、ガスの分析、ガス供給流量の測定、ガスへの着火及び爆発圧力の測定、パージ時間の決定等の予備試験を実施した。
圧力測定は、2kg/c?仕様の共和電業?PGM−2KCを使用した。
ガス供給流量は、耐圧防爆試験装置に付属する空気流量計にて測定した。
ガス濃度分析については、耐圧防爆試験装置に付属する赤外線ガス分析計(理研計器製RI-101D)を使用、供給ガス濃度をガス混合槽で測定し安定した濃度のガスを導入した。テストスタンド内のパージ後のガス濃度はポータブルタイプのガス検定器(理研計器18型)を使用し測定した。試験時のパージ時間を決定する為に、ガス供給流量を53l/min(固定)とし、パージ時間とテストスタンド内のガス濃度の関係を調べた。テストスタンド内容積は約28lの為、理論的には32秒程度でパージ可能だが、予備試験の結果、テストスタンド内のガス濃度が安定するパージ時間として60秒を選択した。
予備試験の結果を表1に示す。

 

表1. テストスタンドのパージ時間の確認試験

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