
Q19. 標準化に当たって、改めてないしは何らかの形で把駐力性能の確認が必要か
1. 必要25 2. 不要10
必要とする回答が25と多いが、不要とする回答も10ある。
Q20. 規格改正を行う場合、従来の規格に加え「アンカーの性能評価のための試験方法」をJIS化する必要があるか
1. 必要11 2. 不必要20
必要ありとの回答が11、不要が20である。各船級協会の規定によれば良いとの意見がある。
Q21. 意見
・高把駐力アンカーの標準化を図る時期
・現状のJISストックレスアンカー規格を廃止すべき
・JG船舶設備規定の改正
・高把駐力アンカーの標準化によるコストアップの懸念
・高把駐力アンカーとしてDA−1形の検討を
等々の意見が寄せられている。
5. まとめ
前回昭和60年に実施された「高把駐力アンカーについて」の調査では、AC−14形を対象として高把駐力アンカーの標準化が必要であると考えられたが、把駐力性能を学問的に裏付けることの困難さ(期間的、経済的に)および使用実績が少ないことから、使用実績に基づいて把駐力性能に大きく影響する形状・寸法をJIS形ストックレスアンカー並に決定することは困難であり、調査・使用実績等を重ね、土壌整備ができた時点で標準化を図ることが適当であると結論付けられている。
これを受けた形で、今回JIS形ストックレスアンカーの現状調査を含む高把駐力アンカーについてのアンケートを実施したわけであるが、以下、今回実施した調査結果について主なものを記す。
1)JIS形ストックレスアンカーについて
アンケート調査の集計結果によると、使用数量の半数弱が、JIS形ストックレスアンカーである。また、一部に把駐力性能に疑問を呈する意見があるが、特に大きなトラブルがあったとの報告もなく、多数意見としては、規格の改正・廃止等を行う必要はないということであった。
以下、造船所、船会社、メーカー、船級協会と分けて集約した結果を併記する。
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