日本財団 図書館


「フィリピン」ってどんな国?

 
JICA海難救助航行安全専門家
大久保安広
 
皆さん、「フィリピンはどんな国?」と聞かれた場合、どう答えられますか。海上保安官であれば、「フィリピン人船員」がすぐ思い出されることと想像します。この他の答えとしては、「フィリピンバー・エンターテナー」、「治安が悪い、途上国」等の答えが返ってくるのではないでしょうか。また、「フィリピンって何処にあるの?」との答えも多く返ってくるかもしれません。いずれにせよ、フィリピンに関する情報は少ないうえに、それから得られる印象はあまり良いとはいえないのが実態のようです。
しかしながら、フィリピンは成田から4時間の飛行で到着する地理的に近い国、職務上接触する機会が多いフィリピン人船員、酒場で接する機会の多いフィリピン人ウェイトレス、日本人観光客が多く訪れるセブ、エルニドもフィリピン等、私たちのまわりにはたくさんのフィリピンに関係する情報があります。
「国際化」と言われて久しくなりますが、国際化を進めるうえでは、机上の書類のみならず、私たちのみじかにある情報を吸収して、これを活用する姿勢が大事かと思います。
そこで、私の拙い海上保安庁及び2年間のフィリピン生活で感じた日本とフィリピンの違いを私見として述べさせていただきます。皆様の何らかの参考となれば幸いです。
 

 

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION