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海上保安庁での研修を終えて

 

大韓民国海洋警察庁
オムインソプ
嚴寅燮
 
1.日本に到着して
1996年12月6日15:00頃、日本国海上保安庁での3か月間の研修のためKAL機に乗り、日本の首都東京に到着した。
先ず、日本での宿泊先を手配した後、研修機関である海上保安庁までの交通手段を把握するため霞が関までの道のりを踏査した。その後、駐日韓国大使館に到着報告を行った。
以前にも日本を訪問したことがあったが、今回のように暫くの間滞在して日本を詳しく知る機会はなかった。東京の街をあちこちたずねながら、日本人の高い秩序意識と外国人に対する親切な行動及び都市の秩序正しい光景に再び日本が世界の先進国であることを感じた。
 
2.人事院及び海上保安庁訪問
12月9日10:00頃に駐日韓国大使館職員の案内により人事院を訪問した。人事院の職員は大変親切にそして鄭重に我々を迎え、人事院が行う業務等全般的な現況について説明を受けた。
その後、海上保安庁職員の案内により海上保安庁に到着した後、関係各課を訪問しながら到着の挨拶を行った。
初めは日本という異国の生活に緊張しどのように行動してよいか分からず、また、言葉もままならず当惑していたが、そんな時ごとに海上保安庁の各職員の暖かい配慮によって段々と落ちついてきた。特に課長以下教育訓練課及び国際課職員の援助が私には大きな力となった。
海上保安庁職員の勤務する姿は、韓国海洋警察庁とは色々と違いが見られた。ひとつの事務室で多くの職員が目に見えない位階秩序の下で熱心に仕事をしながら、一方では勤務が終わってから事務室に飲食を準備して「団結大会」をもつ姿は最初
 

 

 

 

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