設置されていないクロアチアに関する文献資料はほとんど無く、何とか入手できた情報は、次のような一般的なものでしかありませんでした。

〔クロアチアの一般事情〕

面積 5万6,538平方km 　人口 478万人

首都 ザグレブ（人口95万人）　言語 クロアチア語

宗教　カトリック　産業観光、繊維、造船、石油化学、農業等

GNP 121億ドル(1994年) 　GDP 2,530ドル(1994年)

成長率 2.5%(1995年) 　失業率 16.8%(1995年)

通貨 クーナ(1米ドル=5.5クーナ）

〔クロアチアの略史〕

７世紀項 スラヴ人が定住

10世紀前半 トミスラフ公がクロアチア王国建国

1202年 アドリア海沿岸地域のダルマチアがヴェネチアの支配下に入る。

1527年 ハプスブルグ家の支配下に入る。この間、数度にわたりオスマン・トルコの侵略を受ける。

1918年 セルビア人、クロアチア人、スロヴェニア人王国建国

1941年 ナチス・ドイツ支援の下、クロアチア独立宣言（国内のセルビア人、ユダヤ人等を虐殺）

1945年 チトー大統領の指導の下、ユーゴスラヴィア社会主義連邦人民共和国（旧ユーゴ）内の一共和国として発足

1991年 クロアチア独立宣言（1992年国連加盟）

この独立宣言を契機としてクロアチア国内セルビア人との大規模紛争に発展、92年2月の国連決議に従い、紛争地域に国連保護隊（UNPROFOR）およそ１万５千人が展開、その後、95年3月、UNPROFORは国連信頼回復活動（UNCRO）に改変、その直後、クロアチア政府は、95年5月から8月にかけて国内４カ所のセルビア人居住地域を武力制圧、残るスラヴォニア地域については95年11月に和平合意成立。

この程度の知識で訪問することになった訳ですから、両替はどこでできるのか、水は飲めるのか、どんな食べ物なのか、物価水準は、治安状況は、と次々と疑問ばかりが頭の中に浮かんで来たのですが、知る術もなく、９月10日、不安な気持ちで成田空

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