
年までに地域全体で50%という目標検査率は達成が難しいのではないかとの発言等があった。タイからは、日本のPSC訓練のための協力に対し、謝意が表明された。 当方としては、すでに東京MOUにより地域的な枠組みができているので、当フォーラムで議論をする必要はないのではないかと再度発言したが、3(1)に述べられているとおり、東京MOUと当フォーラムとの間で情報の交換を行っていくこととなった。 (2) 船員の質 NZ及び豪州は、資格を持った船員の不足は、世界的な問題であると指摘。特に豪州は、GOCを持った航海士の数が決定的に不足しており、とてもGMDSS最終期限である1999年1月31日までに必要な数のGMDSSオペレータを養成するのはむずかしいと指摘した。また、豪州は、先日、中国の大連で開催されたIMO・STCWセミナー&ワークショップを支援したと述べた。 当方からは、昨年改正されたSTCW条約に対応するため、日本としても必要な国内的措置をとっていることを紹介した。 (3) 船舶通報の強制化 豪州より、新SOLAS条約V章8−1条に基づいた、グレードバリアリーフ及びトレス海峡における船位通報の強制化案が昨年のIMO第41回航行安全小委員会(NAV41)を通過し、5月下旬から6月上旬にかけて開催される予定のIMO第66回海上安全委員会(MSC66)にて採択される予定であることが紹介された。 これに対し、当方より、NAV41にてすでに指摘したことであるが、情報の秘密性が確保されることが極めて重要であると再度指摘しおいた。 また、船舶通報(REPORTING)に関し、VTS等における利用のための船舶自動通報装置(Automatic Reporting System)の導入に関し、各国よりかなり集中的な議論が展開された。IMOにて検討されている英国方式のDSC・CH70を使用したトランスポンダーシステム、北欧諸国が開発しているGP&Cシステム、さらに米国等においても別の方式のあることが紹介されたところ、カナダ、シンガポール、米国等はどのシステムが最も好ましいかは現段階では決断できないが、いずれにしても、将来的には、船舶にトランスポンダーを搭載させ、通報
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