○運輸公共事業水管理省北海局
North Sea Directorate Koopmansstraat1,Rijswijk Te1+31-174789101 Mr J.Huisman (DeputyHeadMarinePol1utionUnit) Mr.J.T.G.E.Kramer Mr.A.Th.Visser オランダにおける油汚染対応 1.背景と防除の方針 北海の船舶交通が増大し、石油及び天然ガスの採掘が可能になるなど経済的重要性が高まってきたなか、それらによる環境への影響も深刻になってきた。 北海のオランダ領域を年間800〜900飛行時間上空から巡回監視し、約850件の浮流油及び約80隻の船舶からの油排出を確認している。領海(12’)内はオランダ政府が捜査し、領海外は船舶の旗国に通報している。 経験的に油の広がりが幅2キロ、長さ4キロ程度になると重大な油汚染としてCGCへ通報し、防除措置を進めることになる。 資料「北海のオランダ海域における防除活動状況」(1969〜1995) 資料「北海のオランダ海域における主な流出油事故」(1975〜) ○流出油防除の方針 オランダにおける流出油防除の方針は、海上においては第一義的に機械的回収を基本にしており、その他機械的分散や漂着した油の陸岸での回収を柱にしている。 油処理剤の使用については、環境への影響評価が確立していないとして禁止されている。 2.流出油防除体制 1971年北海における海洋汚染を低減することを目指した組織として、運輸公共事業省の公共事業部門に北海局が設置された。 北海局は次のような責任を担っている。 ○水質や海底土壌の管理 ○インフラの整備 水路の保守、障害物の除去等 ○水路学、生物学等のデータの収集と提供 このうち、「水質や海底土壌の管理」が油防除に関わる業務である。 北海局は、北海のオランダ領域での災害対応の調整や違反者の監視と調査の分野で、6省庁の
前ページ 目次へ 次ページ
|
|