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活動には次のとおり他省の部署も参加する。
○IjmuidenにあるCGCは遭難信号及びその他の無線通信を送信しSAR活動全体を調整する。
○DGSMのVTSセンターも責任海域で遭難している船舶及び人を探知することができる。
○海軍及び空軍は(偵察用)航空機、海上及び遭難船からの人命救助用のヘリコプター、及び様々な援助のための船舶を保有しており、航空機とヘリコプターは緊急出動に備えて常に待機している。
○民間の救助機構は多くの沿岸施設に、救命ボートやその他の備品を保有し、団員はほとんど志願者である。
〇無線医療サービス及び海岸近くの病院は船上及びリグ上での事故の際に、無線で医療上の指示を与え、最寄りの病院へ手早く運ぶための手配をする。CGCの枠組の中で協力と調整が行われる。
(ホ) GMDSSへの対応
改正規則により新たにGMDSS体制に移行することになり、オランダでは設定された1999年2月までに諸準備を整へることになっている。隣国の独及びベルギーとも協議中であり、独とは合意署名できる段階にあるがベルギーとはもう少し時間がかかるだろう。
(1) オランダのカバー区域(A1,A2)
A1エリアは海上25マイル〜30マイル
A2エリアは150マイルまでで、他の区域はイギリス、ノルウェー、ベルギー等がカバーする。
(2) 関係する機関
? 政策は運輸公共事業省船舶交通局の責任事項であり
? 通信郵便の機関、CGC及びNCOM(National Communication Council)が関係する。
(3) オランダの地域的取組
周辺の国々(地域)と歩調を合わせて実施することによって経験や知識を共通にし、開発整備費を少なくすることで捜索救助組織間の関係改善にもなる。
NCGが北海利用協議会の議長をつとめているので北海のGMDSS体制について、この地域をグループとして意見をとりまとめIMOに連絡することにしている。
(4) GMDSSと1日システムの二つを維持運用しなければならないという問題と、経験的なことで信号の誤発射がある。

 

 

 

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