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沖合開発測量(仮訳) 参考資料1−9

 

インド海軍水路局では、沖合開発を含む多種多様なタイプの測量を行っている。沖合開発には、多岐にわたる水路測量関係および地球物理学関係のサービスの支援が必要とされる。沖合炭化水素の探索が今後も続けられる予定になっていることから、これらの測量に対する必要性が高まってきている。
水路局は現在、6隻の国内製水路測量船を保有している。これらの水路測量船は、あらゆるタイプの水路測量および海洋学的沖合開発調査を国際水準で行うことのできる測量船である。インド海軍の測量船はすべて、さまざまな船上センサーに正しくインタフェースされた「自動データ記録システム」(ADLS)を装備している。
これの測量船の特長は以下のとおりである:
*長期にわたる低速航行が可能
*測量作業をサポートするためのヘリコプター
*水深の浅いところでの作業に適した小さい喫水
*岸に近いところでの測量作業に使用される測量用モーターボート
*高い耐久性
*すぐれた操作性
*高い居住性
測量用モーターボートは頑丈なボディを誇るボートで、高度な測量用装置を最適な環境下で利用するための空調装置を装備している。これらのボートは、高い操作性とクイックなエンジン・レスポンスが実現されるように特別に設計されたものである。これらのボートはすべて、「デュアル周波数音響測深機」を装備しており、また一部のものは「マルチビームSwath音響測深機」を装備している。測量用モーターボートは、沿岸地域の水深の浅いところで幅広く利用されており、大量のデータの収集に貢献している。
水路局の測量船は、海上における測量から最大限の効果が得られるよう、多岐にわたる装置およびシステムを装備している。航海ブリッジに隣接した「測量作業室」は、ありとあらゆる水路測量装置センサー、ならびにADLシステムを完備している。これらの水路測量船に搭載されている主な水路測量用装置は以下のとおりである:
*DGPS衛星測地システム(近距離および遠距離)
*電子測距装置
*赤外線Micro Distancer
*近距離位置決定システム
*中距離位置決定システム
*深海音響測深機
*サイドスキャン・ソナー
*潮流計
*電子セオドライト/レベル
*自動データ記録システム(ADLS)
*海洋磁力計
*重力計
*各種海洋学調査用/気象学用装置
*地球物理学用装置/Geotechnical instrumentation
画歴2002年までには、水路局の沖合測量能力をより高めるためのさらに高度な機能を備えた4隻の測量船が追加されることになっている。

 

 

 

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