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Ministry of Defence Annual Report1955/96 参考資料1−6

インド海軍(仮訳)
1. インド海軍の最も重要な責任は、インド海域におけるインド国益の防衛である。インドは、7,600kmにおよぶ海岸線と、220万平方キロメートルの排他的経済水域(EEZ)をもっている。インドの島興国境は、東はアンダマン諸島およびニコバル諸島から西はLakshadweep諸島にまで及んでいる。またインドは、インドネシア、マレーシア、タイ、ミャンマー、スリランカ、モルディブ、パキスタン、およびバングラデシュと海上国境を接している。
2. 排他的経済水域内における我々の活動と海上貿易および漁業の拡大、とりわけ石油採取活動の拡大によって、海軍の責任は著しく拡大してきている。さらに、南極大陸における我々の権益、ならびに海底採鉱活動のパイオニアとしての我々のステータスが、海軍の責任を一層重いものにしている。
作戦と演習
3.海軍は今年も、東海岸沖と西海岸沖の両方において定期演習を実施している。インド政府は、インド沿岸区域で増加しつつある密輸活動およびテロリスト活動と戦い、これらを阻止していく中で、海上の安全に関してインド海軍にますます大きな役割を担わせるようになってきている。このため、(特にMaharashtra,Gujarat,Tamil Naduの各州の沖合における)より一層高いレベルの警戒・監視の維持が必要とされるようになっている。
監視パトロール
4. インド海軍は「SWAN」作戦のもと、武器、爆発物、および輸出入禁止品の密輸を集中的に取り締まるため、MaharashtraとGujaratの沿岸部全域を対象として配置されているいくつかの特別部隊に継続的に兵員を派遣している。Tamil Naduの南海岸沿いの地域では、インドとスリランカの海上国境を越えて入ってくる不法入国者を取り締まると同時にテロリスト活動を阻止することを目的とした「Tasha」作戦が展開されている。インド海軍では、船舶、航空機、およびヘリコプターによる広域パトロールを含むさまざまな監視活動を行っている。
艦隊演習
5. インド海軍は1995年前半、Cochin沖において西艦隊と東艦隊の合同参加による戦域レベル演習、「Springex−95」を実施している。また、1995年の7月と8月には、インド艦隊とインド空軍による合同演習、「Summerex−95」が東海岸沖で実施されている。さらに、さまざまなレベルにおいて要求される陸海空の調整および必要とされる戦闘価値を実現することを目的として、陸軍および空軍との陸海空合同演習が行われている。
第14次南極探検隊への参加
6. インド海軍は、1981年から行われているわが国のすべての南極探検隊に参加するという、ユニークな栄誉に浴している。1994年12月17日には、第14次インド科学探検隊に参加したインド海軍チーム20名が、

 

 

 

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