日本財団 図書館


 

Ministry of Defence Annual Report 1995/96 参考資料1−1

コーストガード(仮訳)

 

コーストガードは、インドの軍隊に構成されている。
コーストガードは、海上における安全保障と保護及び平和時に命ぜられた他の仕事を引受け確実に実行する責任が与えられている。
その業務は、2.8百万平方キロに及ぶ広大なEEZ及び8,000キロの海岸線の国の権益に対する有害な活動に対し、平常の監視を行うことである。
1. 組織
コーストガード長官(Director General)を長として、3つの地方管区司令部(Regional Headquater)がBombay,Madras,Port Blairに、また9つの海岸を有する州それぞれ1カ所と、Andaman及びNicobarの2カ所に、地区司令部(District Headquater)が設置されている。
4つの保安部(Coast Guard Station)がVadinar,Okha,Tuticorin及びMandapamに設置されている。
また航空基地(Air Station)がDamanとMadrasに航空分隊(Air Enclave)がGoa,Calcutta及びPort Blairにある。
2. 勢カ
フリゲート艦(Frigate)2隻と海上護衛艦(Seaward Defence Boat)5隻というわずかな勢力で発足したコーストガードの業務はこの17年間に急速に成長した。
現在沖合型巡視船(Offshore Patrol Vessel)9隻、上級沖合型巡視船(Advanced Offshore Patrol Vessel)1隻、高速巡視船(Fast Patrol Vessel)21隻、迎撃艇(Interceptor Boat)14隻、Dornier飛行機12機、Chetakヘリコプター14機を所有している。
年内には、更に迎撃艇2隻及びChetakヘリコプター2機が導入される。
10隻目の沖合型巡視船は間もなく就役する予定であり、2隻の海上護衛艦は解役となる。
3. 発展計画
業務の発展計画は、コーストガード5か年計画が続行される。発展計画の1992年から1997年の経費は122億3千万ルピーである。この経費には保守の経費、海岸のインフラの建設費、人件費、事務費、新規計画費を含んでいる。
この計画には、高速巡視船3隻、ホバークラフト6隻、Domier飛行機6機、救難用ヘリコプター2機及び小型ヘリコプター3機を含んでいる。
4. 監視の強化
我が国の海岸線を通過して武器、弾薬や爆発物の侵入が発生する状況が見られることから、EEZ特に海の国境線付近の監視を強化した。加えるに、沖合の監視、Gujarat及びMaharashtraの沖、Palk湾内、Andaman及びNicobar島周辺はコーストガードUnitにより実施された。
1990年6月に実施したTASHA作戦では、武器・弾薬の密輸、密漁、密入国、Palk湾のスリランカのタミール勢力の活動を押えた。これは現在も継続中でBombayで爆弾が爆発している。
1993年4月に実施したSWAN作戦ではインド西岸のGujarat及びMaharashtraの沖合で武器・弾薬及び爆発物の密輸を検挙した。これは現在も進行中である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION