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(3)海洋汚染事故の発生状況(最近の事例)
1995年11月13日にMadras沖でOil Slickが報ぜられた。船舶の衝突やその他の海難事故は発生しておらず、油流出の正確な発生源を確めることは出来なかった。
Madras沖を航行中の船舶が、ビルジ等を排出したものと推定される。
約4平方マイルの区域が4〜5に分かれて薄い茶色や黒色の油膜に覆われた。
Madrasから汚染対応チームが2隻のコーストガードの船で出動し、汚染処理資機材を装備したDomier飛行機とヘリコプターが発見、油の処理にあたった。化学処理剤の散布により、油はすべて処理された。

7.油汚染対策

コーストガードにRegional Pollution Response Team(地方汚染対応チーム)という特別な組織があり、事故発生時出動する。
資機材の数量等については回答が得られなかった。
航空機からの処理剤散布の状況は掲載写真参照。

8.警備

(1)海上における銃器・薬物事犯の取締体制
A. コーストガード
海上におけるすべての犯罪の取締にあたる。
海からの武器・弾薬等の密輸人が多くみられることから、巡視船艇、航空機により海の国境線付近等の監視を強化している。
検挙後は陸上の警察に引き継いでいる。
参考資料1−1の4項(監視の強化)、5項(密輸密漁の取締)、参考資料1−4(コーストガードの警備取締等の事例)及び参考資料1−5(アンダマン・ニコバル地区の警備取締)参照
B. 海軍
武器・弾薬や輸出入禁制品の密輸及び密入国者、テロリスト活動等を取締まるため船艇・航空機による沿岸海上の監視・取締りを行っている。
参考資料1−6参照

9.水路

(参考資料1−7、1−8、1−9、1−10、1−11参照)
(1)Safety NETの運用状況
NAVAREA ?地域におけるInternational Safety NETサービスによる海上安全情報は、ArviにあるINMARSAT−C地球局を経由して行うよう計画している。
このSafetyNETは1997年3月運用開始の予定である。
(2)NAVTEXの運用状況
Mumbai及びMadrasのNAVTEX局は完全に運用されており、その運用状況は次のとおりである。

 

 

 

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