第3章 訪問先及び調査結果
3.1 イタリア
3.1.1 フィアット中央研究所
(1)訪問日時及び応対者
訪問日時:平成8年4月24日
応対者:Mr.Riccardo Gozzerelio フィアットエンシンテスト部門取締役
Mr.Renato Gaudio IVECO エンジンテスト技師
注)IVECOはフィアットの大型車部門であり系列会社である。
(2)フィアット中央研究所概要
所在地:StradaTorino.5010043Orbassano
フィアットはイタリア最大の企業で、グループの1994年の生産台数は年間約147万台で、世界有数の自動車メー力一である。フィアット中央研究所は1976年に設立され、フィアットグループの中でエンジン、車両、電子、生産技術、材料等に関し研究を行っている部門である。
フィアットエンシンテスト部門取締役のMr.Riccardo Gozzerelio及びIVECOエンジンテスト技師のMr.Renato
Gaudioの二人に応対していただいた。
(3)調査概要
フィアットは自動車メーカーであるので、イタリアにおける自動車メーカーとしての低公書・代替燃料自動車に対する取り組み、技術的観点について主に調査した。フィアット(実際に行っているのはグループのイベコ)における重量車の低公害・代替燃料車の取り組み経過を図3・1・1に示す。

過去においてLPGバスを開発したことはあるが、現在は終了している。イタリアは天然ガスの値段が安く(ガソリンを100とすると、軽油70,CNG35)、普及が容易である可能性が高いことから、及びエミッションの面から1990年以降圧縮天然ガス(CNG)にカを入れており、圧縮天然ガスバス、トラックの走行試験を行っている。総数は82台で現在までの総走行距離は200万km(台あたり平均2.4万km)にのぼっているとのこと