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三、会員の手記
(1)里親として私の体験
都田啓治
里親の仲間入りの動機は、私の体験から始まりました。10歳の時に隣町に養子に行きました。二年位たった頃でしょうか養家に女の子が生れました。その中で生活をしている間に自分はこの家に居ない方が良いのではないかと思うようになりました。
昨今の様に一般の人達の問に福祉とかボランティアと言う知識がまったくない時代です。子供心に学校だけは出ておいた方が良いと考え卒業と同時に実家に帰りました。成人し戦後再び養子に、しかも婿養子にです。二、三年たっても自分達の子供も出来ず養子を、と考える様になりました。それなら早い方が、小さい方がと考え米子児童相談所の竹本先生に相談に行きました。竹本先生の紹介で医大の乳児院に行きそこで二ヶ月前に女の子が天使園に行ったと聞きました。早速天使園に逢いに行きました。
目の大きなとても可愛らしい女の子でした。二回、三回と通って仲良くなりなつい

 

 

 

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