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(2)輪廻転生
福谷則枝
私が33才の時、主人が蜘蛛膜下出血で急死しました。一カ月後、九州の両親の眠るお墓に葬りましたが、その際僧侶から実母を紹介され、主人が里子として育てられたことを知らされました。
その後鳥取の実家に帰っていましたが、ある日知人から「親から離された子どもを預かって、生活させてやってくれないか!」との話がありました。長い間田舎を離れていた私には思いもよらぬお話しでした。
兄が7歳・妹が5歳の時、母親は子どもを置き去りにして、父親の仕事仲間の男性と駆け落ちをしてしまったそうです。
そして、父親は子ども達を施設に預けたそうです。施設暮しも淋しい生活だったようです。
その後、父親は再婚し子ども達は施設から出してもらい、新しいお母さんとの生活が

 

 

 

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