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?千葉県における里親会活動

1. 千葉県里親会活動について

一. 初心に返って
千葉県里親会会長廣瀬タカ子
そのほとんどが海と河川に囲まれている、一見、のどかな房総半島ですが、この千葉県にも里親会が発足して四十五年余りの年月が経ちました。温暖な風光のひだにも幾多の労苦が悲喜こもごも水脈をひいている訳です。
実は私の場合、実親が里親を務めていましたので、単なる里親対里子の図式だけではなく、それを見守る実子の境涯というものが、今でも生々しく想い出されます。もし自分が里子だったら何を求めたのだろうか、親はなぜ里親に踏み切ったのだろうか、そして家族とは一体何なのだろうかそんな多くの疑問が、二代目里親への足掛かりとなったのでした。
里親になるきっかけは、まさに百人百様です。縁あっての里子も、それを迎え入れる実子もさまざまです。肉親のきずなさえ危ぶまれる時代にあって、これは並大抵の

 

 

 

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