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3. 手記

一. いじめられっ子
八戸市 植村哲也
4歳6ヶ月の女の子の委託を受けたのは、昭和50年6月。6歳から幼稚園に1年間、そして体は小さいながらも53年4月に小学校へ入学しました。
姓は戸籍同様、保護者は私たち。当然のことながら、児童と保護者の姓が違うことになります。
当時はこのようなことで、『いじめ』とか『いやがらせ』があるとは全く念頭になかったし、ないものと信じていました。次第に友達もできて、遊びに行ったり来たりして仲良く遊んでいました。
ところが、小3の頃に突然言葉によるいじめが始まりました。「捨て子、貧乏の子、父無し子」と。私たちは子どもがどんな小さなことでも話せる環境が必要と考え、まず朝夕の食事は必ず一緒にとろうと考えました。その甲斐あって子どもはどんなこと

 

 

 

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