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イ 周辺地域の動向

大府市では、大府みどり公園、ニツ池公園などの整備事業が進められており、また東浦町との境界に位置するあいち健康の森の生きがいゾーンにおいて、スポーツ・レクリエーションなどの大規模な関連施設の整備が構想されている。
 対象地域の西北に隣接する地域(名古屋市・東海市)は都市計画公園として整備される。
 

(6)農業
 ア 名古屋大都市圏の動向

 中部5県における第一次産業の就業人口は、全国的な傾向と同様で1980年から1990年の間に27.1%の減少傾向となっている。
 主要な事業として次のようなものが進められている。
 
・国営農地開発事業、ほ場整備事業、総合パイロット事業などの基盤整備、国営農地開発事業の周辺地区などにおいて観光農園など観光・レクリエーション機能導入の検討(知多地域)
・知多広域農道の早期建設、愛知用水二期事業の推進
・付加価値の高い都市近郊型農業への転換(海部津島地域)

 また、知多半島地域においては、農業環境の変化や大規模プロジェクトに対応した半島のグランドデザインと事業提案がJAから行われている。
 

イ 周辺地域の動向

 大府市においても農業は都市化の進展や農業従事者の高齢化・労働力不足の深刻化など、大きな転換期を迎えている。
 農業継続のための施策としては、ほ場整備事業の促進など農業基盤の整備、農地の保全、経営対策の推進、農畜産物の生産流通対策の推進などがあげられている。またぶどうなどの特産品を生かした農業公園や観光農園などの整備が考えられる。
 あいち健康の森周辺においては、知多地区JAによる複合プロジェクト拠点が構想されており、これには上記の観光農園などのほか、フラワーセンターや観光牧場、市民菜園など農環境を取り入れた住機能の整備、地場農産物の直売やレストランの設置などが提案されている。
 
 

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