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第1章 地域の現況と動向


 

1広域動向

 (1)地域の概況

 大府ICの建設予定地である大府市木の山地区は、北東部を名古屋市緑区に、北西部を東海市に隣接する地域で、全域が市街化調整区域で農業用地が大半を占めており、市の特産である伊勢芋などの生産が行われている。当地区は地域を横断するかたちで第二東名の建設が計画されているが、集落の大半は第二東名より南側の(都)大府東浦線及び(都)木の山北崎線の沿線に集中している。また集落の中心部には県の指定文化財である木造昆沙門天立像を保管する円通寺があり、地域の北部には市内随一の古社である子安神社がある。
 
 

(2)名古屋大都市圏における位置

 木の山地区は、知多半島の根幹部にあたる大府市の北西部で、名古屋市中心部から南へ約13hの地点に仕口し、名古屋への通勤圏にある。北東部を名四国道(国道23号)が通り、地域の北端から約500mの地点に名古屋高速の大高ICがあり、高速の利用で名古屋の中心部から約15分程度の位置にある。また、知多半島道路は大高を起点に当地域の西部を縦断して半島南部に通じている。
 最寄りの鉄道駅は対象地域中心部から東南へ約2h方向にあるJRの共和駅で、名古屋駅から快速で12分の距離にある。また隣接する名古屋市域において住宅を中心とした土地区画整理事業の中で新駅の設置が計画されており、鉄道利用による利便性の向上も予想される。
 

 (3)広域関連条件の整理

 当地域周辺においては、第二東名及び名古屋環状2号線とともに、大府IC、名四東IC(仮称)が建設されることになり、また知多半島道路利用による中部新空港へのアクセスの一端を担う期待もあり、名古屋大都市圏における重要な交通結節点となる。さらに中部圏から、首都圏、関西圏へと向かう国土第一軸上に位置することになり、広域の流通構造の中でも拠点性の高い地域に位置づけられる。
 地域中心部を縦断する(都)大府東浦線は、市の骨格軸を形成する主要幹線道路として位置づけられ、あいち健康の森とその周辺の大規模プロジェクト地
 
 

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