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序調査研究の概要


 

1 調査研究の背景と目的

 (1)調査研究の背景

 本調査研究の対象地である大府市は、市域北西部を横断する第二東名自動車道(以下「第二東名」)の建設及び知多半島常滑沖での中部新国際空港の整備、あいち億康の森の建設など、今後21世紀の初頭に向け大規模プロジェクトの影響が予想される典型的なアクションエリアとして位置づけられる。
 それゆえ、将来の地域形成への取り組みにおいては、その波及効果を最大限に活用した地域の活性化、あるいは調和のとれた活力みなぎる快適なまちづくりを進めるための具体的方針・方策の確立が不可欠であると考えられる。
 

(2)調査研究の目的

 このような背景から、本調査研究では市域北西部を横断する第二束名の大府インターチェンジ(仮称、以下「大府IC」)の整備を取り上げ、中部新国際空港などを含む大規模プロジェクトの効果を活用した地域振興策の具体化に関する調査研究をおこなうものである。
 より具体的にはインターチェンジ周辺地域を含めた整備の基本的方向を検討する中で、市域全体としての調和のとれた都市機能の配置や、地域の環境特性を生かした一体的な周辺施設の整備及びその活用方策を検討することとする。
 

2 調査研究の基本方針

 大府IC建設予定地の立地条件上の特色は次の4点に要約される。
 ?広域的には名古屋市に隣接し、名古屋中心部まで10数km圏、東京から2時間20分の仕口にある。名古屋への通勤圏にあるとともに中京圏から首都圏、阪神圏へと向かう国土第一軸上に位置する。
 ?大府ICは第二東名と名古屋褒状2号線との接合点に位置するとともに、知多半島道路への結節点でもあり、広域の流通構造の中でも拠点性の高い地域に位置づけられる。
 ?知多半島の付け根にあって、中部新国際空港へのアクセス交通の拠点であるため、空港関連プロジェクトの中でも重要な役割を担っている。
 ?大府市の北西端に位置し、JR共和駅を中心とした市街地からも比較的近く、
 
 

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