2 竹原広域市町村圏振興計画における振興方策 竹原広域市町村圏振興計画(第3期計画)は、竹原市、安芸津町、大崎町、東野町、木江町の1市4町で構成される竹原広域市町村圏振興協議会により、平成3年3月に策定された。基本構想の目標を21世紀初頭に置き、基本計画の計画期間を平成3年を初年度とする10年間としている。
計画では、新広島空港の開港をはじめとして高速交通体系が整備されることや、瀬戸内中央リゾート構想などの開発インパクトを受けながら、竹原市を中心とする圏域としての地域文化などの伝統を融合させ、「海と空が拓くルネサンス・エリア-竹原圏-」の創造を目指すものとされている。
また、圏域振興の柱として「高速交通体系によるインパクトの活用」「海と伝統文化による圏域の個性の創造」「島しょ部を重点にした総合的居住環境の充実」を示している。
本町の役割は、急峻な地形のために今後の発展の可能性は少ないとしながら、地場産業である造船業、みかんを中心とした農業によるまちづくりを基本に、生野島におけるリゾート整備、竹原市への海の玄関として商業機能の整備を図ることなどが示されている。
本町の長期的な課題としては、圏域唯一の高等教育機関である国立広島商船高等専阿学校の拡充を図り、教育文化の中心的役割を果たすものとしている。