第2章
上位計画などの状況
1県計画における位置づけ 平成5年5月に広島県において策定された「21ひろしまビジョン」(21世紀のグランドデザイン推進方策)は、計画期間を短期(1993〜1998年)、中期(1998〜2005年)、長期(2005年〜)として、21世紀に真の豊かさを実現することを目標として、瀬戸内生活経済交流圏の形成を打ち出している。
本町(大崎上島)は、広島中枢都市圏を構成する副次的な圏域である竹原都市圏に位置づけられてる。また、県土のネットワークにおいては、主軸(第一国土軸、山陽自動車道)と連携する瀬戸内・日本海マリン軸(広島〜松山)の延長にある「アイランド軸」(呉〜安芸灘諸島〜安芸灘地域、安芸灘諸島連絡架橋を想定)上に位置し、将来は、中四交流軸に連結するとされている。
アイランド軸では、瀬戸内中央の自然・文化的環境、景観、水産資源などを活用した、生活、文化、レクリエーション機能の整備が期待されている。
一方、本町は同計画において、その産業特性から農山漁村地域としても位置づけられている。その中で、県土と自然環境の保全の場としての役割が期待され、県民が自然や地域文化とふれあい、若者や女性に魅力ある地域となるよう、地域資源を活用し、上下水道、高齢者・若者用住宅整備やレクリエーション・リゾート整備など、豊かな自然環境や景観に恵まれた生活・交流基盤を整備するとともに、担い手の育成などが主たる地域振興の課題とされている。