21世紀の社会・経済環境を展望するキーワードは、次の言葉に象徴される。
ア 長寿社会
既にわが国は世界でもトップクラスの長寿社会であり、今後さらなる平均寿命の延びに伴い、4人に1人、さらには3人に1人が高齢者ということになる。すなわち、地域社会を支えるための高齢者の社会参加の必要性が高まるとともに、高齢者のための余暇空間・環境の整備がさらに必要性を増す。
イ 余暇社会
“余りもの”としての余暇ではなく、労働と余暇が完全に共存し、むしろ生活の力点からみると“生活必需財志向”ではなく、“レジャー・余暇志向”になる。
ウ 24時間社会
多様な生活スタイルが定着し、それに対応した社会システムが24時間フル稼働している状況となる。
エ ボーダレス社会
国際化が進み、国際交流・地域間交流のなかで、地域としての境の意識が弱まるとともに、異業種交流などの産業間の境も融合していく。
オ テクノストレス社会
高度情報化、高速化、都市化などの進展で、人々のストレスはかなり高まり、自然志向、健康志向とあわせ、“こころのやすらぎ”を求める社会となる。