(1)交流圏の現状
本地域は、通勤圏は、静岡市圏、清水市圏、蒲原町圏、富士市圏、富士宮市圏などから構成されており、買い物圏は、広域的な広がりを持つ外食圏で見ると、静岡市圏、清水市圏、富士市圏、富士宮市圏などから構成されている。
行政圏としては、2つのブロック(中部、関東)、2つの県、3つの広域行政圏にまたがっている。
(2)交流施設の現状と課題
ア 本地域の観光・交流拠点としては、清水市いちご狩り(150万人)、身延山久遠寺(120万人)、日本平運動公園(56万人)、東海大学社会教育センター(34万人)、富士川クラフトパーク(16万人)、東海道広重美術館(11万人)、ゆい桜えび館(10万人)など、超広域的にも集客可能な観光拠点があるほか、各種スポーツ施設、温泉、ホール、博物館、観光農園など、広域的に相互に活用が可能な施設が分布している。
イ 超広域圏を対象にした交流という視点で見ると、地域イメージが乏しいこと、観光農業・スポーツが充実しているこ。と、清水市と身延町の宿坊を除いて、宿泊施設が少ないことがあげられる。
ウ 施設へのアンケートでは、広域的な利用を53%が望んでおり、そのための方法として、すでに実施しているのは広報紙や施設バンフ、掲示板などであり、『推進したい』『いずれ推進したい』ものでは、「パソコン利用の施設予約システム」76.6%、「共通利用券・会員券の発行」63.8%、「連携の可能性をさぐる協議会の設置」60.0%などがあげられている。
エ 施設として、首都圏との交流を活発にしたいこととしては、「スポーツ体験・スポーツ合宿の地域づくり」45.5%、「情報発信・情報交流」33.3%、「交流イベントの実施」30.3%などがあげられている。そのために「推進したい」こととしては、「魅力ある集客施設の整備(類似集積型)」36.1%、「インターネット利用の観光情報提供」34.0%、「魅力ある集客施設の整備(相互補完型)」31.9%などがあげられている。
オ 地域交流・連携を強めたい点としては、「地域イメージづくり」44.6%、「地域内の相互交流」36.2%、「高速道路関連アクセス道路整備」34.1%、「首都圏等を対象にした観光の促進等」27.8%、「共通イベントの実施」27.7%、「スポーツ交流・合宿の地域づくり」27.7%などがあげられている。
カ 交流・連携を強める方法としては、「情報交流の活発化」55.3%、「まちづくり交流の推進」53.3%、「職員の人材交流の活発化」46.8%などがあげられている。