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 1 調査研究の目的

 地域交通網の整備、情報化の進展などによる生活・生産圏の拡大、高規格自動車道の建設による新たな超広域ネットワークの形成を背景に、近年、従来の行政界をこえた、新たな発想・視点による地域連携を進め、地域の振興を図ることを多くの市町村が求められている。

 本調査研究の対象地である清水市及び庵原郡3町、芝川町や山梨県南部地域(富沢町・南部町・身延町)-以下、駿河路・甲斐路地域(略称:駿平地域)と称する-は、歴史的に東海道、身延路等の交差する交通の要衝であり、文化の十字路であったが、今後、すでにある東名高速道路に加えて、第2東名・中部横断自動車道の建設により、東西・南北の高速交通網の結節点に位置することになり、首都圏等をターゲットにして、新たなビジネスチャンスや交流が期待できる地域であり、関連する交通ネットワーク、道路ネットワーク等の整備が課題になるとともに、山間地開発など県境を越えた広域的機能連携が求められている。

 この地域の振興のためには、新たな広域的地域連携の目標と課題を明確にするとともに、連携促進のための交流事業等の展開の方向を探り、できるだけ早急に具体化する必要がある。

 本調査研究は、駿平地域の広域的地域連携についての実態分析を踏まえ、地元有識者等による検討委員会を組成し、新たな広域交流圏の設定を行うとともに、地域連携促進のための交流事業等の展開メニュー・方策を検討・提示することを目的として実施したものである。

 2 調査研究対象地域

「駿河路・甲斐路地域(駿平地域)」

(1)静岡県-清水市、由比町、蒲原町、富士川町、芝川町

(2)山梨県-富沢町、南部町、身延町

 






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