(3)総合計画などによる市内各地域の整備方向
佐賀市総合計画によると、市内各地域の都市機能の方向は次のように設定されている。
ア 中央都市軸の形成
・高木瀬地区の文化・スポーツゾーンからJR佐賀駅を通り、城内に至る道路を「中央都市軸」と位置づけ、行政・商業・業務・文化機能が集積する軸としている。
・中央都市軸の強化を図るため、駅前地区での商業・業務機能の誘導、大和紡績跡地への新たな都市機能の導入、都心商業の再開発を行う他、駅前から城内に伸びるシンボルロードについては商業空間として店舗の誘導を図るものとしている。
また、城内地区を佐賀市のシンボル・ゾーンと位置づけ、その再生を図るものとしている。
イ 環状道路沿道整備による都心機能の補完
・環状北線沿道を「北回廊」、環状南線沿道を「南回廊」と位置づけ、各種都市機能の誘導による都心機能を補完し、佐賀市の都市機能の強化を図るものとしている。
ウ 北部地域における機能導入
・北部丘陵地域では、自然環境と調和し、金立公園を中心とするレクリェーション機能をはじめとしたスポーツ・レクリェーション機能の導入を図るとともに、工業団地の開発を進めるものとしている。
エ 水と緑のネットワークの形成
・河川については、親水性を高めるとともに、市内の公園をネットワークする「水と緑のネットワーク」を構成する主要なラインとして位置づけている。
オ 新規開発構想
・こうした都市構造の中で、「北回廊」に位置する鍋島東拠点地区には、九州北部学術研究都市構想の一翼を担う学術研究拠点の配置を検討し、また、「南回廊」には佐賀空港開港に伴う空港関連業務機能を導入する南部開発構想が検討されている