2.観光・文化拠点モデル地区整備の視点
大谷地区の開発の方向性は、県立宇都宮自然公園(森林公園、大谷地区)のみならず、農林公園(ろまんちっく村)など周辺をも巻き込んだ自然性、文化性の高い地区への脱皮である。そのために大谷地区の特徴を活かした大シンボル空間の形成を図る。これは大谷の大きな特徴である地下空間と大谷岩の景観を含めた自然景観そのものをより一層活かすことであり、大谷石を基調とした街路景観の形成である。この特異的な自然景観や街路景観、大谷寺や多気不動尊などの歴史景観は、それぞれ国際性を持つものである。また宇都宮の大きな自然性、土着性を活かすためには、農林公園(ろまんちっく村)、森林公園などとの回遊性を組立て、芸術文化の表現の場となる核たる場を設置し、文化のシンボルを形成する。また、地下空間の利活用が求められる。交流拠点としてイベントの開催ができる基盤の整備も必要になる。