3.観光・文化拠点モデル地区の設定とその位置付け
以上大シンボル化すべき地区をあげたが、特に自然、歴史系のシンボル地区として中心市街地と補完関係にある大谷地区を観光文化拠点モデル地区としてあげ検討する。
大谷地区の特徴は、国際的に特異な石の環境、大地下空間であり、また珍しい磨崖仏など歴史性があることである。これらは国際的にも通用する価値を持つ観光要素である。また他の大シンボルが人工空間であるのに対して大谷地区のほとんどは県立自然公園の中に位置し、自然を基調とした大シンボルである。
宇都宮の都市観光上の課題に対し、大谷地区は自然系、歴史系観光地として大きな意味と役割を持つ。当地区に期待されるポイントとして
1.特異な石の環境から、国際的視点に立った計画が可能である。
2.芸術文化の表現の場としての可能性がある。
3.歴史性がある。
4.交流拠点機能になりうる。(ロマンチック街道の起点)
5.宇都宮の大谷石、地下大空間などを含め自然系の大シンボルになる。
6.自然性を活かした環境整備が必要である。
などがあげられる。