(2)観光流動の基地的役割
ア 交通環境
(ア)交通格関別輸送
○自家用車の輸送量の圧倒的増加
栃木県の交通機関別輸送量の経年的傾向を比較すると、JRの輸送量は昭和50年以降はやや減少傾向であったが、近年は増加傾向にある。また、民鉄の輸送量はほとんど横ばい状態である。乗合バスは昭和44年をピークにして大幅な減少傾向にあり、タクシーもバブル崩壊後はかなりの減少傾向にある。しかし、自家用車に関しては激増の傾向を見せており、平成5年には全体の85%を占めている。〔参照:図表54〕
○非常に高いJR宇都宮駅乗降車数の5年間の増加率(23.17%)
駅別一日平均乗降者数の推移をみると、JR宇都宮駅では、1989年度から1993年度の5年間の増加率が23.17%と非常に高い割合を示している。観光地である日光では、JR、東武ともほぼ横ばい状態であり、宇都宮と似たタイフのJR小山駅がやはり増加傾向を示していることから、宇都宮の拠点的役割の重要性が増しているといえる。
JR宇都宮駅と東武宇都宮駅の乗降者数、増加率を比較すると、JR宇都宮駅は、まさに宇都宮の玄関口であるといえる。〔参照:図表55〕