◇基本コンセプト…個性ある地場産業の育成
大谷地区は、江戸時代から大谷石が産出され、宇都宮の地場産業として首都圏を中心に出荷されてきた。明治時代から本格的に採掘され、戦前には旧帝国ホテルに使用されるなど、全国的に大谷石が知られるようになった。戦後採掘技術も向上し、昭和40年代には年間80万トンの出荷高を誇ったが、その後需要の低迷から現在では約26万トンまで落ち込んでいる。
大谷石は、従来石塀や石倉などの建設用材として利用されており、採石技術の開発によるコストダウン、さらには個性ある地場産業の活性化を図るため、大谷石の脱臭効果などの素材の特質を活かし、付加価値を高めた新商品の開発などを積極的に推進するとともに、大谷パーキングの地域情報発進拠点において、これら地域情報などの提供を行う。