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序 調査研究の目的と構成

1.調査研究の目的

 北関東地域(茨城県北部、栃木県、群馬県)は、東京大都市圏や東北、上信越の関連など国土構造全体の中でも重要な位置を占め、また自然資源の豊かさなを背景に、今後大きな役割が期待される地域である。特に最近では、新幹線などによる東京圏の影響の増大、北関東自動車道などの交通施設計画の具体化にともなう立地条件の変化、観光レクリエーション利用の量的な拡大および二一ズの多様化といった新しい状況が生まれつつある。
 本調査研究は、このような圏域の発展に伴い、大きく変貌するであろう宇都宮市が北関東の中心的役割を担う都市として発展するための観光・文化の方策、ビジョンを検討し、宇都宮市の都市観光の振興を図るとともに、観光拠点モデル地区を選定し、その整備方針を研究することを目的とする。

2.対象地域

 対象地域調査対象地域は宇都宮市全域を中心とし、北関東・南東北などの広域圏も調査の対象とする。

3.調査研究の目標年次および位置付け

 本調査研究は、今後の社会構造の基調の変化、ならびに長期的、継続的な社会資本整備を念頭に、概ね2010年前後を目標年次に設定する。

4.調査研究の構成

 調査研究は基礎的調査として、宇都宮市を取り巻く観光・文化の現況を把握し、宇都宮市の都市観光振興のために地域の実態や特性・環境条件を明らかにし、これらを踏まえ長期的な観点での地域の課題を抽出する。さらに、地域の役割や発展の方向性を明確化することにより、目標とする宇都宮市の都市観光全体の構造を描き出し、これらの実現・推進の方策の検討を行う。

 

 

 

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