日本財団 図書館


4.無秩序開発の防止と環境の保全

 ICの設置は、その周辺地域の自動車交通条件を飛躍的に高めるものであり、様々な土地利用の 可能性が生じてくる。しかし、様々な土地利用の中には、周辺地域の環境になじまない施設や 環境面にマイナス作用をもたらす開発も存在する。そこで、こうした開発が起こらぬよう、対策を検討 しておく必要がある。

(1)無秩序な開発防止


 各ICの周辺地域は、現在市街化調整区域に指定されている。このため、一部の例外を除き 市街化は制限されている。しかし、一般に道路の沿道では、沿道サービス施設としてドライブイン、 レストラン、ガソリンスタンドなどが立地可能である。そこで、道路の沿道地域においては、無秩序な 市街化が進み、計画的な土地利用導入の妨げにならないように各IC周辺の土地利用ガイドプランの 提示による下記のような調整が必要と考えられる。

(2)既存集落の環境保全


 各IC周辺では、それぞれ集落が存在している。そこで、新たに立地した施設が既存の集落の 交通や土地利用の面において阻害要因とならないように開発を調整する必要がある。

(3)景観の保全


 須美IC、桐山ICは周辺が丘陵地であり、得難い緑地景観を形成している。特に、名豊道路の 沿道ではドライバーにとって幸田町の印象を特徴づけるものとして緑地の存在意義は大きいものと 考えられる。そこで、開発に際しては、緑地景観保全の面から調整が必要と考えられる。

 

 

 

前ページ    目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION