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ごあいさつ

財団法人日本相撲連盟会長 吉田清治

 

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栄えある総理大臣杯をいただく第35回全日本青年相撲選手権大会が、相撲の王国・石川県の穴水町において開催されますことは、わが国スポーツ界にとって誠に意義深いものがあります。
「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」とは、クーベルタン男爵の言を待たずとも、古来から日本民族の処世訓の一つとして地域社会に受け継がれ、少年たちは先輩諸氏から学芸とともに厳しい身体の鍛練を課せられてきたものでした。少年期から青年期に至る時期は、身体の成長に比して精神の発達が伴わず、この時期に「体をいじめて心を磨く」体験を持たない人は、大人になっても何処となくひ弱な感じが残るように思います。
私ども相撲連盟は、この大切な青春期に「国技」相撲の習練を通じて、健全な肉体と堅忍不抜、質実剛健、如何なる苦難にも耐え、何事にも動じない不捷不屈の精神をもった、広く社会に貢献しうる若人の育成を心から念願するものであります。
本日、この大会に参加された選手諸君は、現代社会では珍しく「体をいじめて心を磨く」豊富な体験を積んでこられた前途有為な青年たちでありその青年たちが、平素鍛練した成果を十分に発揮して「技と技」「心と心」を競い合うところに本大会の意義が存するものと確信いたしております。
郷土の栄誉を担って、伝統ある本大会に出場される選手の皆さん、どうか、勝って「おごらず」負けて「くじけず」、最後の栄冠を目指して正々堂々の戦い挑んで頂くよう希望します。
終わりに臨み、本大会の開催にあたって、終始ご尽力賜った地元役員ならびに関係者の皆さまに、深甚なる敬意を表してご挨拶といたします。

 

ごあいさつ

大会長穴水町長 坂本明

 

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今年も、全国各地から多数の選手、監督、役員の皆様を風光明媚な能登半島の中心、「星空とハーブとまいもんの里」穴水町にお迎えして、輝かしい伝統を誇る第35回全国青年相撲選手権大会を開催出来ますことは、誠に喜ばしく、この上もない喜びであります。
申すまでもなく、相撲は我が国古来から伝統あるスポーツとして広く国民から愛され、親しまれているところであります。我が町では、各地で相撲大会が開催され、アマチュア界で角界で優秀な相撲人を輩出する等、相撲に対して極めて関心が高く熱烈なファンの数多くいるところであります。
ここに各地から参加されました選手の皆さんは、平素職業人として国技相撲道で培われた明朗闊達で不屈の精神をもって地域社会の発展に貢献されているところでありますが、今日は郷土の栄誉と勝利の栄冠のため、日頃鍛練した相撲技を思う存分発揮され、若者らしく正々堂々と健闘されることを期待いたします。
終わりに臨み、本大会の開催にあたり、絶大なるご協力とご指導を賜りました関係各位の皆様に衷心より感謝と敬意を表し、歓迎のご挨拶といたします。

 

 

 

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