

ご挨拶
(財)日本相撲協会
理事長 境川尚
第7回全国都道府県中学生相撲選手権大会が関係者のご努力によって、この国技館で開催されますことを心からお祝い申し上げます。
相撲は国技であります。
これを次の世代に伝えるため、(財)日本相撲協会は(財)日本相撲連盟が主催する各種行事を支援してまいりました。それは“相撲は一つ”という理念に基づくわが協会の一貫した基本施策によるものです。
本大会に出場する選手諸君は、正に次代を担う青少年であります。
この年若き中学生の相撲は、いにしえの平安時代に、朝儀として五穀豊穣を祈願する節会相撲に参加した童相撲と同義であり、それが相撲の発展に、多大に貢献したという史実を考えるとき、童相撲こそ当時すでに世界にさきがけて、明るく楽しいスポーツの原形を創造したものと、あらためて先達の、平和志向の実現を相撲に求めた達観に対して、敬意を表するものであります。
相撲にたずさわるわれわれ関係者は、いまこそこの年若き中学生の相撲の発展を支援し、正しい相撲を後代に伝える責務を痛感するものであります。
本大会が各位の努力によって、ますます発展することを祈って、ご挨拶とします。
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