祝辞
財団法人 日本相撲協会
理事長 境川尚
世界各国から選抜された強豪選手によって第5回世界相撲選手権大会が、ここ両国国技館において盛大に開催されますことは誠に慶びにたえません。心からお祝い申しあげます。
わが財団法人目本相撲協会は伝統ある相撲文化を国技として継承し、その発展に尽力してまいりました。
それはとりもなおさずわが民族に滲透して血となり肉となって育てられた「相撲」を後世に誇りをもってうけつぐための責務でもあります。偉大なる文化遺産を背景に、今まで数度にわたり海外普及を重ねてまいりましたが、今や多くの民族に理解され、その国際化が進んでますます興隆に拍車をかけているのが現状といえましょう。
この秋にあたり共通の土俵でともに伝統を守り、その発展に努力している国際相撲連盟が引き続き、国境、民族を越えて世界相撲選手権大会を開催することは、まさに歴史的な快挙であり、心からお祝いするものであります。
財団法人日本相撲協会は、本大会の一層の発展に協力を惜しむものではありません。
関係各位の今後ますますのご努力を期待して祝辞といたします。
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