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みなと今・未来

川崎港

 

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川崎港は京浜工業地帯の中央に位置し、工業港として日本経済を支えてきた特定重要港湾である。
同市(港湾管理者)では、活力ある高度な国際産業都市を目指し「川崎新時代2010プラン」を推進中で、臨海部では、東京湾岸道路、東京湾横断道路、川崎縦貫道路などの広域交通網の要所という地の利を生かし、生産機能の高度化の推進と国際交流拠点づくりに力を入れている。
同港では、443万?の埋立造成地である東扇島地区に、昨年4月外貿コンテナバースが完成、商港機能が拡充され、名実ともに国際貿易港としての発展が期待されている。
同地区には外貿バース14、内貿バース15が計画され、このうち外貿コンテナバースを始め23バースが供用されている。中でも外貿コンテナバースは、水深14m〜15m、岸壁延長が350mあり、後日供用されるバースと連続して700mになる。
また、同地区には物流業を中心に77社の企業が進出しているほか、同埠頭の背後には34.5haのFAZ(輸入促進地域)が整備中。これにより、市内での国際取引機会の拡大、雇用機金の創出が図られる。すでに昨年、輸入食品関連の「かわさきファズ物流センター」の建設も始まった。将来は、こうした物流の場のほかに輸入品の展示や情報交換の場としての国際見本市会場なども計画されている。
川崎港の公共埠頭には、他に千鳥町埠頭があり、ここでは、主に木材、自動車、一般雑貨などの荷役が行われている。
また、浮島地区は、既設の釣り園があるが、廃棄物処理の一環として完成した第一期埋立地には、サッカースタジアムなどのスポーツ・文化、海上公園、アーバンリゾートなどのゾーンが設定されている。その地先には第二期埋立て工事も始まっている。

 

 

 

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