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みなと今・未来

コンテナ港として発展へ

四日市港
四日市港は、明治32年に開港場に指定され、まもなく100周年を迎える。主に綿花や羊毛の輸入港として栄え、昭和27年、特定重要港湾となり、30年代前半には日本初の石油化学コンビナートが誕生し、その後日本のエネルギー供給基地として重要な役割を担っている。
さらに、40年代に霞ケ浦沖を埋め立て、石油化学コンビナートやコンテナ埠頭が造られた。
43年には豪州のシドニー港と姉妹港となり、44年には豪州とのコンテナ定期航路が開設された。その後も東南アジア、中国、韓国などとの間に定期航路が開設されている。
同港の特徴は、輸入品では原油や石油製品が多く、輸出品では自動車やフォークリフトなどが多いこと。ただし、コンテナ貨物に限れば、輸入品では羊毛や綿花が多い。
今春、霞ケ浦南埠頭に3万重量トン級コンテナ船に対応したガントリークレーンを備えた公共埠頭や四日市港国際物流センターが完成した。さらに2000年を目標年次とした霞ケ浦化埠頭の造成を柱とする四日市港港湾計画が進行中だ。北埠頭には外貿コンテナや内貿ユニットロードターミナルが、また、四日市地区(2号地)には旅客ターミナルや国際交流施設、文化・レクリエーション施設、港のシンボルなどが作られる計画だ。
なお、四日市市内にはシドニー港との姉妹港提携を記念して、オーストラリア記念館、シドニー港公園、シドニー港通りなどがある。
港湾管理者の四日市港管理組合では“市民に親しまれる港”づくりを目指し、霞ケ浦南埠頭の一角に開港100周年を記念した展望施設やレストラン等を備えた「四日市港ポートビル」(仮称)を建設するという。

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