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君たちの体は水に浮きやすい

肺にいっぱい空気を吸いこみ、手足をはじめ全身の力をぬいて静かに水面に浮かぶことは誰にでもできることなのだ。真水の場合でも女子や子供は、体の比重が水より小さいので浮きやすい。海水の場合は、人間の体の比重がもっと小さくなるのでかんたんに浮くはずなのだ。水面で横になって浮いている人間の体の比重を部分的にみてみると、空気を吸いこんだ胸の部分が、浮きふくろのようになっていちばん軽く、足とおしりの方が一番重くなっている。力を入れるとおしりと足の方から沈んでしまう。沈まないためには、大きく胸いっぱいに息を吸いこんで、全身の力をぬき胸を中心に、手足を開き小さく動かしてつり合いをとると水面で浮いでいられるが、最初はあおむけよりも、うつふせの方が楽にできる。これを浮身とよんでおり浮身が自由にできるようになったら、あとは手足を動かせば泳ぐことができるようになるのだ。

 

 

 

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