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(5)職場研修に関する情報収集

 

以上のほか、職場研修に関し、他の行政機関や民間企業等から、職場研修の実施状況、マニュアル、ガイドブック、職場研修情報誌、職場研修委員会制度、上司と部下の協議制、OJT計画書、人事考課制度等の事項についての実態を紹介してもらうなど、情報の収集、交換に努めることも重要である。

 

4 職場研修と連携した人材育成の取り組み

 

ここでは、地方公共団体が職員の人材育成の総合的取り組みを展開していくに当たって、職場研修と連携し、あるいは職場研修の推進に寄与する関係に立つ人材育成の方法について述べることとする。

 

(1)「職場の学習的風土づくり」−人を育てる職場環境−

 

1)意義

 

人材育成は、職員自身の主体的な取り組み(自己啓発)と任命権者による支援、多様な学習機会の提供によって、はじめて実を結ぶものである。したがって、職員が自己啓発に積極的に取り組んでいくことが促進され効果的に支援されるような職場の風土を醸成していくこと、すなわち「職場の学習的風土づくり」を推進していくことが重要である。

 

2)着眼点

 

?@ 「職場の学習的風土づくり」を左右するのは首長、部局長、上司の仕事に取り組む姿勢である
?A 意欲をもってがんばろうとする職員を、職場、とりわけ管理職者が激励し評価する職場環境、庁内体制、役所文化を形成していく

 

 

 

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